URBANER THOUGHT #02|「顔」という角度

鏡で横顔のヒゲの輪郭を確かめながらURBANER ONEで整えるモノクロイラスト

ヒゲを整えようとすると、やはり手首の角度をあれこれ変えることになる。

顎の下だから、もう少しこちらへ。
唇の横なら、今度は少し傾けて。

いつも見ている自分の顔なのに、
道具を当ててみると、知らなかった起伏に気づく。
そうだ、顔は平らではないんだ。
そしてその起伏に、自分でもまだよく知らない「自分」がいる。

その横顔を、どう見せたいか

こういう経験がある。

不意に撮られた写真を見て、自分の横顔に驚くこと。
鏡の前で毎朝会っている自分とは、どこか様子が違う。

頬から顎へ続く丸み。口元に落ちる影。
同じ顔でも、顔の向きやヒゲの長さが少し変わるだけで、
少し違った表情が見えてくる。
隣を歩く人は、こちらの顔のほうをよく知っているのかもしれない。

そう考え始めると、
鏡の中の自分を見る目が、少し変わる。

どんな顔をしているのかを確かめながら、
どんな自分を見せたいのかも、考えるようになる。

口元から続く線を整えたり、
顎に残すヒゲの量を変えたりする。

思い描いた角度へ

ただ、思い描いたとおりに整えようとすると、
そう簡単にはいかないことに気づく。

顔を少し傾けると、さっきは見えなかった厚みが気になる。
顎を少し上げると、整えたはずのラインが、少し違って見える。

見たい輪郭があるから、そこへ刃を当てたい。
少しずつ確かめたいから、手元で向きを調整したい。

自分の「角度」を、自分の手で整えるために。
道具にも、その手の動きに応える「角度」が必要になる。

URBANER ONEのヘッドにカーブをつけ、ボディを細長くしているのは、そのためだ。

顎の下や喉元の曲面には、カーブしたヘッドを沿わせる。
細長いボディをペンのように持ち、
指先で刃の向きを少しずつ調整する。
顔を少し横に向けて、手元も少し傾ける。
そうやって、自分が整えたい角度へ近づいていく。

顔に沿わせやすいことと、指先で向きを変えやすいこと。
そのふたつがつながると、
鏡を見ながら考えた「こうしたい」を、手元で確かめやすくなる。

道具にあるカーブは、使う人が自分の角度をつくるためのもの。

今日の横顔を、自分で

もう一度、少し横を向いてみる。顎に残した厚みと、口元から続く線を確かめる。もともとそこにあった顔に、今日の自分の考えが、少しだけ重なっている。

もう少し手を入れるか。それとも、今日はこのくらいにしておくか。横顔ひとつにも、案外、決めることがある。

鏡の前に立ったときは、ただ伸びたヒゲが気になっていただけだった。整え終わってみると、その横顔には、自分で選んだところがいくつかある。

そうだ、顔は平らではない。
その起伏に沿って、今日の自分をつくっていく。

Design Yourself.

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