防塵、防水、防護等級について、どのぐらい知っていますか?
多くの人がIP防水等級、そして、その各数字の表す意味をあまりご存じないのではないかと思います。下の表は各IP防水等級を説明した表になります。
国際保護等級認証(International Protec tion Marking)とは、防塵、防水性の性能に応じて分類した国際基準で、電気機器がIP等級を取得するためには、必ず定められた測定方法が用いられます。 IPに続く二桁の数字のうち、一つ目の数字は防塵等級、二つ目の数字は防水等級を表しており、どの等級にも当てはまらない場合はXを用いて表示されています。
- 人体、固形物体に対する保護 -
IP0X 防塵機能なし
IP1X 直径50mm以上の固形物体(手など)が内部には侵入しない
IP2X 直径12.5mm以上の固形物体(指など)が内部には侵入しない
IP3X 直径2.5mm以上(ねじの先端など)が内部には侵入しない
IP4X 直径1mm以上(アリなど)が内部には侵入しない
IP5X 部分的に粉塵が浸入する可能性はあるが、機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が侵入しない
IP6X 粉塵の侵入が完全に保護されている
- 水の侵入に対する保護 -
IPX0 防水機能なし
IPX1 10分間、垂直に落ちてくる1mmの水滴によって有害な影響を受けない
IPX2 10分間、垂直より左右15°以内からの3mmの水滴によって有害な影響を受けない
IPX3 10分間、水圧50~150の噴霧水を受けても有害な影響を受けない
IPX4 10分間、いかなる方向からの水圧50~150Lの噴霧水を受けても有害な影響を受けない
IPX5 三分間、距離3mから水圧30、12.5Lの水の弱めの直接噴流によっても有害な影響を受けない
IPX6 三分間、距離3mから水圧100、100Lの水の強めの直接噴流によっても有害な影響を受けない
IPX7 30分間、水深1mに放置しても水が浸入しない
IPX8 60分間、水深1.5~2mに放置しても水が浸入しない
これらの防塵防水テストの標準と定義は、すべて清水を使用した環境下での測定結果です。
例え、最高標準であるIP68等級を持つ電子機器においても、不適切な場所で使用する場合、商品の安全には十分お気を付けください。熱水、海水、温泉水などの清水以外の水の侵入は、商品の防水機能を劣化させる恐れがございます。